X-T3と合わせるレンズを考える

フリーランスの朝はレンズ選びから始まる。

はじめに

以前ほのめかしたフジフイルムの動画における難点の話です。

純正レンズのMFが酷い。
これに尽きます。


少し解説します。
最初に断っておきますが、すべて動画撮影時のマニュアルフォーカスの話になります。


ミラーレス向けに設計されてるレンズって殆どがバイワイヤ方式になっています。

バイワイヤというのはフォーカスリングを回した量を感知してレンズを動かすっていう、リングとレンズ群が物理的に繋がっていないものを指します。
通電してないレンズを回してみて、何も動かなければバイワイヤです。

このバイワイヤの細やかさっていうんですかね、フジフイルムはあんまりよくないです。
思ったよりフォーカスが移動しなかったり、微調整しようとしてもうまく止まらなかったり。

X-H1やX-T3から動画向けの設定として、リングを回した時のフォーカス移動量を変更できる設定が追加されましたが、それでも使いづらいのが現状です。


ちなみに他のメーカーではバイワイヤがここまで気になったことはないので、おそらくフジのレンズ設計上での問題ではないかと勝手に思っています。(少なくとも今までのレンズは)

さらに余談ですがパナソニックのS1Hはリングの角度で量を設定できる項目があります。バイワイヤであることへの最新の回答に思えます。


解決法

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EF-S15-85mm

なので基本的にEFマウントのAPS-C専用レンズを使っています。

EFレンズは昔ながらのマニュアルフォーカス機構なので、リングを回した分だけレンズが移動します。

EFへと変換するマウントアダプターですが、fringerのものを使っています。
幾多のアップデートでレンズとの互換性も上がって不具合も出なくなりましたので常用しています。

www.fringeradapter.com


レンズ紹介

SIGMA 18-35mm F1.8

www.sigma-global.com

ご存じ!と言わんばかりの動画ユーザー大好きレンズです。

このレンズの良いところは、解放の明るさはもちろんなんですが、解像の高さからくるピーキングの出やすさ、リングの回した時のなめらかさという、絶対にフォーカスを外さないマン仕様になっています。

あと何気に安い。新品でも7万ぐらい。
APS-C専用レンズはニーズがかなり減ってきてるためか中古も溢れてて安いです。

ズーム倍率だけは仕方ないとこありますが、割り切っています。


Tokina 11-16mm F2.8

www.kenko-tokina.co.jp

最近外装リニューアルしたやつです。これも安くて発売当初から5万切ってたような。
設計がちょっと古いのでAFも遅いですが、MF派としては問題ありません。

インナーズームなので重心の移動も少なくジンバルに向いています。

地味に嬉しいポイントとしては無限遠(端)で無限遠がちゃんと出ます。
当たり前のように聞こえる人もいるかもしれませんが、昨今では非常にありがたいことです。


EF-S15-85mm F3.5-5.6

cweb.canon.jp

安いです。中古で3万ぐらい。

キヤノンAPS-Cセンサーって他メーカーより少し小さいので、レンズも他メーカーよりmm数広めに作ってますがイメージサークルも狭いです。

ということでキヤノン以外のAPC-S(ここでいうフジ)に付けるとケラれが発生します。
が、ケラられる部分は四隅、つまり動画で使われるサークル外になるため動画撮影には問題ありません。

15*1.5の換算22.5mmスタート高倍率ズームレンズが爆誕します。
手振れ補正も搭載!


まとめ

フジのMFに関する問題と、普段使ってるレンズの紹介でした。

いろんな面をひっくるめて僕が動画機として一番注目しているメーカーはフジフイルムです。
ユーザーとしてなるべく最高の形で運用できるように工夫をこらしていきたいところです!



ほぼフジで撮った


来週はX-T4の発表が予告されてますので、楽しみに待ちましょう。