2.作った料理をいい感じに撮る
もし急に10万円が手に入ったらどうしますか?
カメラとレンズを買うべきですね。
こんにちは、フリーランスです。
今日は「カメラなんて触ったこともないぜ!」という方に向けて、10万円あれば大体どんなことが出来るのかを超雑に想定・解説します。
「カメラを買えばいい感じに撮れるかも…」という漠然としたイメージではなく「いい感じとは何を指すのか、そのために何が必要か」を逆算してカメラを買っちゃいましょう。
僕はキヤノンとソニーとフジとパナソニックに詳しいんで、今回はそれらになりますが、他のメーカーでも似たような構成は可能だと思います。
2.作った料理をいい感じに撮る
いきなりカメラを買うことから外れてしまいますが、料理・カフェといったテーブルフォトの場合、カメラはiPhoneでも十分です。
理由は…
・画角(広さ)がちょうど良い
・ボカす必要がない
・被写体との距離調整が容易
もちろんカメラを買ってもいいのですが、最初についてくる標準レンズで十分です。
標準レンズはそこそこのマクロ性能があり、画角の微調整もできるため、テーブルフォトに向いてると言えます。
クリームソーダをドーン!!みたいなのを撮りたい場合は1で解説したレンズ構成がオススメです。
eterna.hatenablog.com
では一番必要なものはなんでしょうか、LEDライトです。
今日はLEDライトを買いましょう。
どうしてLEDライトなのか
1.常に光っている
ものすごく当たり前のことですがストロボと比較した場合、LEDライトは常に光っています。
ライブビューで確認しながら光の方向を変えて「いい感じだ」と思える箇所を探すことができます。
冒頭の画像のようにライトに棒を付けるとなお便利です。
2.色温度が調整できる
最近のLEDは光源の色を白~オレンジ等の調光ができます。というかできるやつを買いましょう。
撮影をするためのスタジオならともかく、自宅・カフェというのは光源が様々で、どんな色が良いかはやってみないと分かりません。
LEDであれば自分で色を変更しながら「いい感じ」を探ることができます。
3.明るくて立体感が出る
これはストロボと同じになりますが、室内は基本的に暗いため、光源があったほうがノイズが少なくなり解像感も上がります。
また、自分が意図する方向から光を当てることで、影をコントロールして立体感を出すことが可能になります。
ちなみに野外はどんな風に撮っても綺麗です。窓の横にパンを置けば大丈夫です。
全体に共通して大切なのは「いい感じ!」という感覚を試行によって掴むということです。
実際のところ照明はめちゃくちゃ奥が深いので、いきなり本格的に始めてもなかなか把握ができません。
まずは簡単な構成からスタートして楽しんでいくことでモチベーションも上がると思います。
色々試して「おっ、なんかいいじゃん」を目指しましょう。
LEDを買う
僕は基本的にAmazonで買っています。
さっき挙げた、色温度が変更できるという点を気にしてあとはサイズやバッテリーなどの好みで選べばいいかと思います。
YN 300 Air
このサイズの照明があればテーブルフォトで困ることはないと思います。
僕が使ってるのはこれより一昔前のやつですが、付属してる持ち手がバカにできない便利さです。
持ち手が使える=三脚にも載せられるので設置することも簡単です。
バッテリーはソニーの業務用カメラでよく使われるNP-F970系が必要になります。
純正を薄くした互換タイプのやつがAmazonでゴロゴロしています。
VIJIM 96
VIJIM VL-1 96LED ビデオライト 磁吸機能付き
- メディア: エレクトロニクス
こちらは死ぬほどオススメなコンパクトなタイプでUSBで充電する方式になります。
デート中にサッと出しても問題ないサイズだと思っています。
実践編
比較用に晩飯のパスタを用意しました。
まずは部屋の明かりでそのまま撮ってみましょう。
部屋全体にオレンジ系の証明、キッチンから青白い光、今回は閉めていますがカーテンをあければ白い光、と光源が複雑化しています。
机も撮影用に買ったものではないため地味な印象を受けます。
次に部屋の電気をすべて切り、皿の真上から光を照射してみました。
かなり雰囲気が変わりました。
見せたいものだけに光をあてることで、見る側としても余計な情報が入ってこない写真になったのではないでしょうか。
光の効果を知ってもらいたかったので今回は省きましたが、文具屋で大き目の厚紙を買って敷くだけで全体の雰囲気はさらに良くなったりします。
まとめ
自宅で作った料理を綺麗に撮るのは、たとえ良いレンズがあったとしても結構難しいです。
その理由のほとんどは光源なので、逆にそこさえ解決してやれば今の機材のままでもワンランク上の写真を撮ることができます。
ライティングの解説はyoutube等でも詳しいものがたくさんありますので、まずは一度自分でやってハマってから学習する、という流れもありだと思います。
キットレンズのついてるカメラは9万円以内で買えるのも多いので、もしテーブルフォトを考えている方は是非ともLEDの購入も検討してみてください。
新しい沼が、待っています。
オマケ
任意に光源をコントロールできない場所、つまりカフェでワンランク上の写真を撮るにはどうすればいいでしょうか。
それなりの光が当たっているけど何か物足りない場合、半逆光を足してやるのが手っ取り早く効果がでる手法です。
それに関してはここに詳しく書かれています。
shuffle.genkosha.com
要はカメラと逆側に同じ角度で光を照射しろ!ということです。
好きな人がインスタ用にケーキを撮ろうとする時、さりげなく向かい側から光を当ててあげるのが愛ではないでしょうか。
責任は取れません。