One Mix 2Sを買った

フリーランスの朝は確定申告の準備から始まる。

はじめに

確定申告だなんだで2019年に買った物を整理する機会があったので、しばらく小さいレビューでご紹介していきます。


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One Mix 2S

中国系のネットショップで7万ぐらいで購入。
詳しいレビューは他所を見ていただくとして…。
garumax.com

良かった点

・EDIUSが動く
動きます。フルHDなら普通に編集も。


Lightroomも動く
いいぞいいぞ。


・小さい
1000円ぐらいのケースに、本体・マウス・充電器・SSDいれて持ち歩いてます。


なんとも言えない点

・小さい
分かっちゃいたけど、7型に1920x1200の解像度なので等倍でアプリ表示すると字が小さすぎて発狂しそうになります。


・充電規格が微妙
Type-Cですが、付属のアダプタをAC電源に刺して使う分には問題ないです。
モバイルバッテリーからの給電で充電を考えてる場合は注意が必要で、12V以上でしか充電できない仕様になってるので、PD充電をうたっているものでも足りなかったりします。

ちなみにこの辺りは次世代から改善されてるようです。


・3つ以上の同時押しに対応しないキーがある?
これはアプデで改善されてる可能性がありますが、ファンクションキーを押してさらに組み合わせて、とかいうのは反応しないやつがあります。
個人的にはAlt+F4が使えないのがイラッとします。

まとめ

あれば何とかなる一台。だと思います。

ノートPCの予備が必要な時や、ちょっとした出先で荷物を大がかりしたくない時なんかは非常に重宝してます。


スタバでマイクラを起動して優越感に浸ることもできます。

BMPCC4KとVILTROXを試す

フリーランスの朝は集光から始まる。

結論

・BMPCC4K + VILTROX EF-M2IIは使える
CANON製以外のAPS-C用レンズも使える
・18-35mmの開放はポワっとする
・換算するとクロップファクターは1.35倍ぐらいになる

はじめに

年末に勢いでBMPCC4Kを買ったはいいものの、レンズのことは何も考えていませんでした。
色々と物色していると電子接点+レデューサーの中国製アダプタが2万ちょっとで出てるじゃないですか。

わかっています、Metabonesのほうが精度が高いことぐらい。
電子接点だけならまだしもレデューサー付きですから、値段が1/4のアダプタは怪しいに決まってます。
一昔前の安いレデューサーレンズはわかりやすいぐらい描写が甘くなったので何度も悲しい思いをしたものです。(何度も買った)

ただ最近の中国製ってクオリティも高いものが増えてきて、絶対に安かろう悪かろうでなくなってるのも確かです。


というわけで買いました。えーい。おらっ。
今回買ったものはVILTROX EF-M2のIIになります。ややこしい。

テスト

フルサイズ用のレンズが使えるとか1段明るくなるとかは分かり切ったことかと思いますので、省略します。


機能面だと絞りは調整可能です。(電子接点が活きてる)
AFは不可です。
レンズ側の手振れ補正はレンズによっては効くみたいですが、SIGMAの17-70mmは反応しませんでした。


次にレンズとの組み合わせですが、
CANON純正のEF-Sレンズ(15-85mm)は、アダプタと干渉してそもそも取りつきませんでした。

持っていた他のAPS-C専用レンズ、
SIGMA 18-35mm
SIGMA 50-100mm
Tokina 11-16mmは問題なく装着できました。


さて肝心の描写面です。

BMPCC4Kとレデューサーの倍率と掛け合わせるとクロップファクターは1.35倍になります。
言い換えれば、APS-C用レンズをAPS-C機よりも広い画角で撮影が可能ということになります。これは新鮮な感覚でした。

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X-T3との比較・18mm側

比較用にX-T3を使っています。こっちはレデューサーが入ってない使い方になるので単なるAPS-Cの1.5倍です。
比べるとやはり少し広いです。35mm換算での数値的には24.3mmと27mmの差になります。


当たり前の話になりますが、レンズの設計上で想定していない部分まで使って描写していることになるので弊害もあります。

18-35mm F1.8は解放の描写が甘くなります。

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X-T3との比較・F1.8・200%

ただ、甘いと言っても現代レンズとオールドレンズを比べた時ぐらいの差であって、そもそも開放でこれだけカリカリに写る18-35がちょっとおかしいレベルですので、普段動画で使う上で困ることはないと思います。

ちなみにレデューサー効果でBMPCC4K上では開放がF1.2と表記されるのですが、(表記上の)1.8ぐらいまで絞れば甘くなる現象は急になくなります。


Tokinaの11-16mmも試してみました。

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11mm・隅・100%

広角レンズの隅ぐらいは影響出るだろうと思っていましたが普通に解像していて驚きました。このレンズも問題なく使えます。
フリンジはX-T3側でも出ていたのでレンズ起因ですね。

追記:レンズ起因と書きましたが、あとで見比べてみるとレデューサー込みのほうがフリンジが強いことがわかりました(動画においては誤差の範囲だと思います)


解像度に関しても買う前に心配していた昔の安いレデューサーにありがちな甘々問題は一切ありませんでした。中国製おそるべしです。

YouTubeのレビューで知った注意点としては、レデューサーを入れる分、フレアの影響をちょっと受けやすい等などがあります。こちらはまたテストしたいと思います。

まとめ

レデューサーはAPS-C機でフルサイズに近いボケを得るためのもの、程度に考えていたので、マイクロフォーサーズ機でAPS-Cより広角を得られるようになるとは思いませんでした。

今回はBMPCC4Kで試しましたが他のマイクロフォーサーズでも使えますので、「APS-Cキヤノン用レンズが死ぬほどあるんだぜ!」って人は是非とも試してみてはいかがでしょうか。普通にアリだと思います。

当分はこのレデューサーとAPS-C用レンズの組み合わせで撮ってみようかと思います。


www.sigma-global.com

www.kenko-tokina.co.jp

X-T3を動画機として使う

フリーランスの朝はフィルムシミュレーションから始まる。

はじめに

僕がX-T3を動画機として使って1年が過ぎました。
富士フィルムは1つ前のX-T2から急に動画機能に力を入れたなと思ってましたが、X-T3の登場、そして幾多のアップデートによって他メーカーに一気に追いつき、追い越してる部分も見受けられるまでになりました。

前述したように動画機としての歴史はX-T2(2016)から始まったと言っても過言ではないので、未だ多くの方がフジで良い映像を撮れることを認知していない状況です。
噂によるとX-T4の発表も秒読みになってますので、ここいらでX-T3を動画機として見た場合の有用性を紹介・布教していきたいと思います。

良い部分

・4K 60Pが可能
あまりスペックだけで語りたくはないのですが… 現行では達成している機種も少なく、それだけで購入の決め手になる方もいるかと思います。

また、4K 30P時は他カメラにありがちなクロップがありません。


・カメラ内でのh.265(10bit)収録が可能
これもいずれは標準になってくるとは思いますが、現時点では採用が珍しく、重宝します。
特に4K撮影時においてh.264と比較した場合、同一ビットレートでは明らかに差が出ることがわかっています。
残念ながらHDでは優位性は感じられませんでした、素直にビットレートあげましょう。


・カメラ内での高ビットレート収録が可能
コーデックやフォーマットに左右されますが、400Mbpsまで可能です。
ちなみに最低ビットレートは50Mbps、他メーカーの最低に比べるとやや重いです。


・F-log
上記の優秀なコーデックとビットレートも相まってlog撮影との相性は良いと感じます。下限ISOは640。
ただ次の特徴と完全にトレードオフになってしまうので、フジを動画で使う上で究極の選択とも言えます…。


・フィルムシミュレーション
あえて特筆するほど珍しいものではないのは分かるのですが、フジを選ぶ上では外せない項目になってくるかと思います。
特にPRO Neg. STD、ETERNAの雰囲気の良さは「もうlogでなくてもいいんじゃない?」と思わせてくれるきっかけになりました。

パラメーターの調整もハイライトシャドウとは別にダイナミックレンジの項目があり(こちらは最低ISOが上がっていく)、撮って出しを必要とする場面ではだいたい最大まで上げて使っています。

富士フィルムの公式youtubeにはショートムービーがたくさんアップロードされているのですが、その映像もエテルナで撮ったものが何個かあるような気がします。
www.youtube.com


・ゼブラ、ピーキング有
これはもう全メーカー搭載して欲しいのですが…、あるのは素直にありがたいです。ゼブラの%、ピーキングの強度・色は変更可能です。


・Type-Cで撮影中の給電、ジンバルからの操作が可能
これは前回の記事で細かく書きましたが便利です。給電もできます。
eterna.hatenablog.com

これは欲しかった…!部分

・手振れボディ補正
まあ…って感じですが、ないものはないですね。
レンズ側の補正でカバーしたいところですが、最近出た16-80mm以外は動画用途としては微妙な挙動が多いです。そもそも搭載レンズが少ない。

X-H1のボディ補正はかなり優秀だと感じたので、こればかりは次作に期待したいです。


・動画撮影の支援機能
前述したようにピーキングやゼブラといった機能はあるだけ十分ではあるのですが、というかそれ以上のものを静止画用から始まったミドルレンジのカメラが搭載しているのもおかしいのですが…。
ここまで飛躍的に動画性能を上げてきたメーカーなので、どうしても次作に期待が高まってしまいます。

具体的には、アスペクト比の枠線、撮影中のヒストグラム表示、log時における画面内LUT表示、でしょうか。
いずれもS1HやBMPCC4K等には搭載されている機能です。

課題と今後

ほぼ手放しで褒めちぎっていますが、僕個人が考える一つだけ大きな問題、それが純正レンズのマニュアルフォーカス精度です。

具体的な内容は長くなるので別の記事で書きますが、それなりにカメラを動画で使ってる人が店頭で初めてフジを触っただけでも「うーん」と感じてしまう箇所です。
僕はそれらを対策した上で一年使ってきたので、今後もX-T3はガンガン動画機として使っていきますし、X-T4への期待は高まるばかりです。


X-T3は撮って出しの画の良さもありつつ、後編集にも耐えられる形式も選択できる、かなり対応力の高いカメラだと思っています。



2019 みたらし祭

これだけX-T3を推しといてアレなんですが、X-H1+ETERNAの作例です。
や、やっぱり手振れ補正が…。

WEEBILL-SがX-T3に対応した

フリーランスの朝はジンバルの調整から始まる。

はじめに

先月、X-T3のファームウエア更新がありました。
内容としては各社ジンバル(DJI・Zhiyun)のコントロールに対応!って感じだったんだけど、それに関するアナウンスはジンバル2社からはありませんでした。要するに「信号は出したから後よろしく」てな感じです。

僕はWEEBILL-Sを持ってたので延々とファームを待ってたのですが、先日ようやくv1.95が出ましてX-T3がWEEBILL-Sに対応しました。
ちなみにファームアップはZhiyunのアプリでやりました。公式サイトやfacebookでもv1.95の話は一切触れてない、どうなってんだ。(2020.1.21現在)

WEEBILL-Sのメニュー画面からcameraを選択すると、増えてますねfujiという文字が。OM-Dも対応したようです。
ちなみにX-T3側としては接続設定からUSBテザーモードにしておく必要があります。

できたこと

・ジンバル側の録画ボタンによるRecコントロール
・ダイヤルでのISO調整 or 自動露出の±補正
・AF時におけるダイヤル中央ボタンによるプッシュAF

できなかったこと

・MF時におけるダイヤル中央ボタンによるプッシュAF
・ホイールでの調整(無反応)

こんな感じ。
あと勝手にカメラ本体へ給電します。これはありがたいけどジンバルのバッテリーが減るのでオンオフの設定があってもよかった。あるのか?

感想

Zhiyunはそれなりに安いジンバルが多いですが、かなり頻繁にファームアップを行ってくれてる印象あるので嬉しいです。

フジもX-T2以降、動画に関する異様な本気度が伝わってきて、こういった後日アップデートは非常にありがたいことです。
個人的にはX-H1にも対応して欲しかったですが、USBの規格も違うしそもそもユーザーが少なそうなので厳しいかなという気もしてます。


記事が前後してしまいますがWEEBILL-Sのこともまた書きます。では。


www.zhiyun-tech.com

fujifilm-x.com